【名著をAIと読む】15分で実践レベルに！AIに解説させた読書術超入門

「『7つの習慣』、面白かったなあ。でも、得た知識を実践できている気がしないなあ」

名著と言われている本を読み終わり、確かに面白かったんだけど、仕事に役立っている感覚がない、という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

もし、不朽の名著のエッセンスを、わずか15分で理解し、さらに「明日から使える実践レベル」に落とし込めるとしたら？

今回は、AI(ChatGPT)を「あなた専属の読書パートナー兼コーチ」として活用し、『7つの習慣』を例として、本の内容をあなたの血肉に変えるための画期的な方法をご紹介します。

※はじめに：著作権への配慮と本記事のスタンスについて

本記事は、『7つの習慣』の内容を要約・代替することを目的としたものではありません。

AIによる書籍の要約は、著作権侵害にあたる可能性があります。私たちの目的は、書籍の価値を損なうことではなく、むしろその逆です。AIとの対話を通じて書籍で語られる原則への理解を深めることにあります。

この記事で紹介するのは、書籍の核心的な概念を「実践」へと繋げるための、AIへの具体的な質問（プロンプト）です。ぜひ、この記事をきっかけに原著の持つ深い洞察と感動に触れてみてください。

AIを「実践コーチ」に変える魔法のプロンプト

『7つの習慣』の素晴らしい点は、普遍的な原則が体系化されていることです。今回はその中から、全ての土台となる「第1〜第3の習慣」をAIと共に実践してみましょう。

第1の習慣「主体的である」を体感する

多くの人は、何か問題が起きると「時間がないから」「上司が悪いから」と、自分以外の何かに原因を求めがちです。これが「反応的な」姿勢です。一方で、「主体的である」とは、自分の行動に責任を持ち、自らの意思で状況を改善しようとすることです。

頭では分かっていても、実践は難しいもの。そこでAIにこう質問してみましょう。

【プロンプト】

あなたは『7つの習慣』に精通したビジネスコーチです。私が「第1の習慣：主体的である」を実践できるよう手伝ってください。最近、私が仕事で「反応的になってしまった」と感じる状況を一つ話しますので、その状況に対して私がどのように「主体的」に行動できたかを、具体的な選択肢として3つ提案してください。

このプロンプトを使うと、AIはあなたの具体的な悩みに対し、「〇〇という選択肢は考えられませんでしたか？」「もし事前に△△していたら、状況は変わったかもしれませんね」と、客観的な視点から、あなたが見落としていた「選択肢」を提示してくれます。これにより、「やらされている」から「自分で選ぶ」という感覚を掴むことができます。

第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」で人生の羅針盤を作る

これは、自分の人生におけるゴールや大切にしたい価値観を明確にする、という習慣です。自分だけの「ミッション・ステートメント（個人的な信条）」を持つことが推奨されていますが、いざ作ろうとすると筆が止まってしまいますよね。

そんな時、AIは最高のカウンセラーになります。

【プロンプト】

あなたは優れたライフコーチです。『7つの習慣』における「第2の習慣：終わりを思い描くことから始める」を参考に、私が自分自身の「ミッション・ステートメント」を作成する手伝いをしてください。これから私が大切にしている価値観や、理想の自分について考えを深めるための質問を5つしてください。

AIからの「あなたが最も尊敬する人は誰ですか？その人のどんな点を尊敬しますか？」「もしお金の心配が全くなかったら、どんな一日を過ごしたいですか？」といった問いに答えていくうちに、漠然としていたあなたの価値観が、少しずつ言葉になっていくはずです。

第3の習慣「最優先事項を優先する」で、忙しさから抜け出す

この習慣は、有名な「時間管理のマトリックス」を使って、タスクを「重要度」と「緊急度」で分類し、「重要だが緊急でないこと」に時間を投資することの重要性を説いています。

しかし、日々の業務に追われていると、何が重要なのかを見失いがちです。

【プロンプト】

あなたは生産性向上の専門家です。『7つの習慣』の「第3の習慣：最優先事項を優先する」に基づき、私の時間管理を改善する手伝いをしてください。以下の私のタスクリストを「重要かつ緊急」「重要だが緊急でない」「緊急だが重要でない」「重要でも緊急でもない」の4つに分類し、来週はどのタスクにもっと時間を使うべきかアドバイスをください。

【私のタスクリスト】

〇〇の定例報告書作成

顧客からのクレーム電話対応

3ヶ月後のプロジェクトの企画立案

同僚とのランチ

業界の最新技術に関する情報収集

AIはあなたのタスクを客観的に分類し、「クレーム対応（緊急だが重要でない）に追われるのではなく、企画立案（重要だが緊急でない）の時間を確保するために、来週は〇〇の時間をブロックしてはいかがでしょう」といった、具体的な行動計画を提案してくれます。