【受験生へ】AIは最強の赤本解説者!でも著作権は大丈夫?安全な使い方と苦手克服法

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「赤本の解説を読んでも、なぜその答えになるのか分からない…」 「苦手な数学、質問できる人が周りにいなくて先に進めない」 「英語長文、一文が複雑すぎて心が折れそう…」

毎日遅くまで机に向かい、見えないゴールに向かって走り続ける受験生の皆さん、本当にお疲れ様です。

もし、そんなあなたの隣に、24時間いつでもどんな質問にも答えてくれる、超一流大学出身の家庭教師がいたらどうでしょう?その正体こそ、ChatGPTをはじめとするAIです。AIは、あなたの「わからない」に無限に付き合ってくれる、史上最強の学習パートナーになり得ます。

しかし、その使い方には非常に重要な注意点があります。それは「著作権」です。

何も知らずに赤本の問題をそのままAIにアップロードすると、著作権侵害という法律違反にあたる可能性があります。今回は、そのリスクを回避し、AIを「安全」かつ「効果的」に活用して、苦手科目を克服するための超実践的な方法を伝授します。

【最重要】AI利用と著作権:これを守らないと危険!

まず、大前提として知っておいてください。大学の過去問(赤本など)は、著作権で保護された「著作物」です。

これをスマートフォンで撮影したり、文章をコピーしてAIに送信したりする行為は、「複製」や「公衆送信」にあたり、著作権法に違反する可能性が非常に高いです。これは、法律違反であると同時に、AIサービスの利用規約違反でアカウントが停止されるリスクもあります。

では、どうすれば良いのか?答えは「問題そのものではなく、自分の『わからない』を質問する」ことです。以下の3つの方法を徹底してください。

回避法1:質問を「抽象化」する

問題文を丸ごと入力するのではなく、自分がつまずいている「概念」や「解法パターン」だけを抜き出して質問します。

  • 悪い例(著作権侵害の恐れ): (赤本の数学の問題文をそのまま入力する)
  • 良い例(安全な質問): 「二次関数の問題で、最大値と最小値を求める際に『場合分け』が必要になるのは、どのような時ですか?具体的なパターンを3つ教えてください。」

回避法2:「自分の言葉」で状況を説明する

問題の状況を、自分の言葉で言い換えて質問します。これは著作権を回避できるだけでなく、自分の頭で問題を整理する訓練にもなります。

  • 悪い例(著作権侵害の恐れ): (赤本の英語長文の一文をそのまま入力する)
  • 良い例(安全な質問): 「『〜という事実が、〜であったことは、彼を驚かせた』というような構造の英文で、文法的にどの単語が主語(S)で、どれが動詞(V)になるのか分かりません。このような複雑な文の構造を見抜くコツを教えてください。」

回避法3:「類題」を作成してもらう

理解を深めたい問題があるなら、AIにその問題のパターンを伝え、オリジナルの類題を作ってもらいましょう。

  • 良い例(安全な質問): 「三角関数と微分を組み合わせた関数の増減表を作る問題の類題を、難易度を少し下げて作成してください。解答と詳しい解説もお願いします。」

この3つの方法を徹底すれば、著作権のリスクを回避し、安全にAIの恩恵を受けることができます。それどころか、こうした「抽象化」「自分の言葉で説明」といった作業はあなたの学力を向上させることでしょう。コピペやカンニングで宿題を終わらせても意味はないのです!笑

【実践編】安全なプロンプトで苦手科目を克服する

上記の安全な使い方を踏まえた上で、数学と英語の具体的な質問術(プロンプト)を見ていきましょう。

【数学編】AIを数学のパーソナルチューターにするプロンプト術

  1. 解法の「なぜ?」を言語化してもらう 「なぜここでこの公式を使うのか」「なぜこの補助線を引くと思いつくのか」という、解説には書かれない思考プロセスを質問します。 【プロンプト】数学の問題を解く上で、「接線の方程式を求める」という場面でよく使われる代表的な解法パターンを3つ、それぞれの使い分けのポイントと共に教えてください。
  2. 自分の間違いを「分析」してもらう 自分の間違った解答プロセスを伝え、どこで論理が破綻したのかを分析してもらいます。 【プロンプト】ある確率の問題で、私は[自分の解答プロセス]のように考えて間違えました。この考え方のどこに誤りがあったのか、そして正しい考え方に至るためのポイントを指摘してください。

【英語長文編】AIを英文読解の専属コーチにするプロンプト術

  1. 複雑な構文の「骨格」を教えてもらう 自分で作った例文や、一般的な表現を使って、複雑な構文のパターンを解説してもらいます。 【プロンプト】関係代名詞が2つ以上含まれるような複雑な英文の構造を正確に把握するためのコツを教えてください。例えば、”The policy which the government announced that they would introduce is…”のような文を読む時、どこに注目すれば良いですか?
  2. 単語の「核心的なイメージ」を掴む 単語帳の丸暗記ではなく、文脈に応じたニュアンスを理解します。 【プロンプト】英単語の “issue” には「問題」や「発行する」など複数の意味がありますが、これらの意味に共通する核心的なイメージや語源があれば教えてください。

まとめ:AIはルールを守って使う最強の「道具」

AIは、あなたの受験勉強における強力な武器になります。しかし、それはルールを守って正しく使ってこそ。著作権という大切なルールを守ることは、作り手への敬意を示すと同時に、あなた自身を守ることにも繋がります。

AIに頼り切るのではなく、あくまで自分の思考を助ける「道具」として活用し、最後の最後まで自分の頭で考えることをやめないでください。その粘り強い思考の先にこそ、合格は待っています。

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